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根管治療

2025-08-09

根管治療(歯の神経の治療)をやさしく解説|痛みを抑え、歯を守るための実践ガイド【盛岡】

「噛むとズキッと痛む」「冷たいものがしみる」「歯ぐきにニキビのようなできものが繰り返しできる」――こうしたサインは、歯の内部(根管)で炎症や感染が起きている可能性があります。
根管治療は、感染物質を取り除き、内部を清掃・消毒・密封して再感染を防ぎ、できるだけご自身の歯を残すことを目指す治療です。
本記事では、仕組み・症状の見分け方・治療の流れ・痛みへの配慮・費用と回数の目安・再発予防までを、患者様目線で整理しました。

大型モニターで歯の画像を示しながら根管治療の方針を説明する様子(医療法人a-live)
画像を用いて現状と選択肢を共有。治療の見通しを一緒に確認します。(医療法人a-live)

根管治療とは?――歯の中を「清掃・消毒・密封」して再感染を防ぐ治療

歯の中心には、神経や血管が通る細いトンネル「根管(こんかん)」があります。むし歯が深く進行したり、外傷・詰め物の劣化などをきっかけに根管へ細菌が侵入すると、歯の内部で炎症・感染が発生。噛んだときの痛み、冷温での強いしみ、歯ぐきの腫れや膿だまり(フィステル)などが現れます。
根管治療では、①感染した神経や汚れを丁寧に取り除き、②根管の内面を洗浄・消毒して乾燥させ、③薬剤と材料(例:ガッタパーチャ)で隙間なく密封します。密封性が保てれば、再感染リスクを下げ、歯を抜かずに残せる可能性が高まります。

相談の目安になる症状

  • 噛むと強く痛む/何もしていなくてもズキズキする
  • 冷たい・温かい刺激で鋭くしみ、症状がなかなか引かない
  • 歯ぐきに小さなできもの(膿の出口)ができては消える
  • 過去に根管治療をした歯が再びうずく、違和感が続く

これらの症状がある場合は、早めの受診が肝心です。まずは当院の根管治療のご案内をご覧いただき、初回相談で状況を整理しましょう。

清潔域で滅菌器具を用いて精密に処置を行う様子(医療法人a-live)
清潔域を保ち、滅菌器具を使用。再感染リスクの低減に努めます。(医療法人a-live)

どう進む?根管治療の一般的な流れ

STEP1|診査・診断(レントゲン/必要に応じてCT)

症状の種類や出現タイミング、治療歴をうかがい、レントゲンで根の本数・形・病変の広がりを把握します。分岐やカーブが強い根、過去の材料が残っている根など、難易度を見極めて方針を立てます。全体の進み方は治療の流れでも確認できます。

STEP2|隔離(ラバーダム)とアクセス形成

唾液中の細菌を遮断するため、ゴムのシート(ラバーダム)で歯を隔離。古い詰め物やむし歯を除去し、根管の入口にアクセスします。無菌的環境を保てるかどうかが、成功率を大きく左右します。

STEP3|根管内の清掃・消毒

根管用の細い器具で感染物を除去し、薬液で洗浄。湾曲や枝分かれに配慮しながら段階的に拡大・清掃を進めます。症状・感染の程度によっては、薬剤を根管内に置いて期間をおき、2〜3回に分けて消毒を行うことがあります。

STEP4|根管充填(密封)

乾燥状態を確認後、ガッタパーチャ等の材料と薬剤で隙間なく充填します。微小な隙間を作らないことが再感染予防の鍵です。

STEP5|土台(コア)・被せ物(クラウン)で補強

神経を取り除いた歯は割れやすく、むし歯再発リスクも上がるため、土台を立てて被せ物で強度・清掃性・噛み合わせを整えます。素材は見た目・強度・ご希望のバランスで相談して決めていきます。

拡大鏡で視野を確保し、根管内を丁寧に処置する歯科医師(医療法人a-live)
拡大視野で見落としを減らし、根管内の清掃・消毒を丁寧に行います。(医療法人a-live)

痛みは大丈夫?――できるだけラクに受けられる工夫

治療中は局所麻酔を使用し、痛みを抑えた状態で進めます。炎症が強く麻酔が効きにくい場合は、鎮痛薬や抗菌薬の併用、治療回数・間隔の調整などで患者様の負担を減らします。音や振動が不安な患者様には、手順の見える化、体勢・クッション・ブランケット等の環境面の配慮も行います。静脈内鎮静法の相談も可能です(適応は医師判断)。

費用と回数の目安(当院の運用)

当院の根管治療は基本的にすべて保険診療で行っています。費用は3割負担で「1根管あたり 2,000〜3,000円前後」が目安です。治療回数は症状や感染の程度、根の形態により異なりますが、平均で 3〜4回程度が一般的です。
なお、歯の根の先に膿が溜まっている(根尖性歯周炎が大きい)ケースなどは、7〜8回に及ぶこともあります。患者様のご予定と症状の推移を見ながら、無理のないペースで進めます。

目安を超える治療が必要になりそうな場合は、理由と選択肢(再根管治療、外科的根管治療の適否、補綴計画の見直し 等)をわかりやすくご説明します。最新の案内は根管治療のページをご確認ください。

歯科衛生士によるクリーニングとセルフケアのレクチャー(医療法人a-live)
治療後こそスタート。清掃のコツを身につけ、長く安定させていきます。(医療法人a-live)

再発を防ぐために大切なこと

  • 仮封の期間を守る:通院間隔が空きすぎると仮封が摩耗し、唾液が侵入して再感染のリスクが上がります。
  • 被せ物まで仕上げる:根管充填だけで満足せず、土台・被せ物まで一連で完成させることが再発予防に直結します。
  • 噛み合わせを調整:治療後は噛み合わせが変わりやすい時期。違和感は早めにご相談ください。
  • セルフケアを“続けやすく”:歯間ブラシの番手、フロスの通し方、磨き残しの傾向を患者様仕様に最適化します。
  • 定期検診とクリーニング:小さな変化の早期発見・早期対応が再治療を減らします。

具体的な通院の節目や注意点は、治療の流れにも掲載しています。定期通院のペース作りにご活用ください。

よくあるご質問(患者様から寄せられる声にお答えします)

Q. 根管治療は痛いですか?

麻酔を効かせて処置するため、多くの場合は大きな痛みを感じずに進められます。炎症が強く麻酔が効きにくい時期は、前処置や投薬、回数の分割などで負担を軽減します。

Q. 何回くらい通院しますか?

平均は3〜4回です。根尖部に膿があるなど感染が強い症例では、7〜8回になることもあります。無理のない間隔をご提案します。

Q. 神経を取った歯は弱くなりますか?

神経を取ると歯は割れやすく・むし歯も再発しやすい傾向があるため、土台・被せ物で補強し、清掃性と噛み合わせを整えます。装着後のケアも一緒に確認していきます。

Q. 再発した場合はどうなりますか?

再根管治療(やり直し)で改善を目指せることがあります。根尖部の嚢胞が大きい・器具破折がある等のケースでは、外科的根管治療の適否も含めてご説明します。

まとめ――痛みを抑えて歯を守る。その第一歩は状況の「見える化」から

根管治療は、歯を残すための要となる治療です。痛みの軽減、再感染の予防、被せ物までの仕上げ、そして治療後のメンテナンス――これらを丁寧に積み重ねることで、日常生活の安心が戻ってきます。
まずは現状整理からはじめましょう。治療の考え方や工程は根管治療のページ
治療の流れにまとめています。

痛みや違和感でお困りの患者様は、無料カウンセリングをご利用ください。症状の背景と選択肢を整理し、無理のない計画をご提案します。

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