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インプラントオーバーデンチャーとは?――「外れにくい」「よく噛める」を両立する新しい入れ歯の選択肢

「入れ歯がずれる」「硬いものが噛みにくい」「人前で話すときに不安」――こうしたお悩みを抱える患者様に、インプラントオーバーデンチャーという選択肢があります。
顎の骨に埋入した2〜4本のインプラントを“留め具(アタッチメント)”として活用し、入れ歯をしっかり安定させる方法です。
取り外し式ならではのお手入れのしやすさを保ちながら、固定式に近い噛み心地をめざせるのが特長。この記事では、仕組み・メリット/デメリット・治療の流れ・費用と期間の考え方・毎日のケアまで、患者様の視点でやさしく解説します。
まずは全体像をつかみ、当院のオーバーデンチャーご案内も合わせてご覧ください。

大型モニターで口腔内の状態と治療方針を丁寧に説明する様子(医療法人a-live)
まずは現状とご希望を共有。複数の選択肢を並べて、無理のない計画を一緒に考えます。

インプラントオーバーデンチャーの基本

オーバーデンチャーは、顎に2〜4本のインプラントを埋入し、入れ歯側にアタッチメント(留め具)を設けて「カチッ」と安定させる設計です。
下顎では2本支持、上顎では4本支持を採用することが多く、従来の総入れ歯で起こりがちな「ずれ・浮き・食べかすの挟まり」を軽減しやすくなります。
入れ歯は取り外し式のため衛生管理がしやすく、清掃性と固定感のバランスに優れた治療といえます。

代表的なアタッチメント

  • ロケーター型:“自己整位”しやすく着脱がスムーズ。メンテナンス性のバランスに優れる。
  • ボール型:シンプルな構造で扱いやすく、消耗部品の交換が容易。
  • バー型:インプラントをバーで連結し、より広い面で支持。安定性をより重視する設計。
  • マグネット型:吸着で保持。着脱が軽く、操作性に配慮したいケースに用いることがある。

清潔域で滅菌器具を用いてインプラント関連の処置を行う様子(医療法人a-live)
清潔域の確保と器具管理を徹底。安全性を最優先に、段取りよく進めます。

メリットとデメリットをフェアに理解する

主なメリット

  • ずれにくく、外れにくい:会話や食事の安心感が高まり、人前でのふるまいにも自信が持ちやすい。
  • よく噛める:噛む力・噛みやすさが向上し、食事の幅が広がる。
  • 清掃しやすい:取り外して洗えるため、清潔を保ちやすい。粘膜トラブルの予防にもつながる。
  • 本数を抑えやすい:固定式よりも少ない本数で導入できる設計が多く、身体的・経済的負担のバランスが取りやすい。
  • 将来の拡張性:状況が変われば、アタッチメントの種類変更や本数追加などの再設計も検討しやすい。

注意点(デメリット)

  • 外科処置が必要:インプラント埋入の適応判定(骨量・全身状態)が欠かせない。
  • 消耗部品の交換:アタッチメントの摩耗により、定期的な部品交換が必要になることがある。
  • 清掃の習慣化:取り外し式でも清掃が不十分だと炎症や口臭の原因になる。
  • 固定式との違い:最大の固定感では固定式に一歩譲る。どこを重視するか事前にすり合わせが大切。

拡大鏡を用いた精密処置。インプラント関連の微細作業を丁寧に実施(医療法人a-live)
拡大視野で細部まで確認。微調整の積み重ねが、装着感の良さにつながります。

治療の流れ:初回相談から装着・メンテナンスまで

STEP1|相談・検査

お悩みや生活スタイル、既往歴・服薬を確認し、レントゲンやCTで骨量・粘膜の状態・噛み合わせを把握します。固定式(例:オールオン4)との違いや、現在の義歯の調整でどこまで改善できるかも含めて比較します。
全体像はインプラント治療の流れをご参照ください。

STEP2|設計・シミュレーション

インプラント本数(2〜4本)とアタッチメントの種類、義歯の形態(歯ぐきの見え方・清掃性・舌や頬のスペース)を検討。「取り外しやすさ×安定性」の最適バランスを設計します。

STEP3|インプラント埋入

局所麻酔で対応し、恐怖心が強い場合は静脈内鎮静法の併用も可能です。骨の状態によっては同時に抜歯・粘膜調整を行うことがあります。

STEP4|治癒期間(数か月)

インプラントと骨が結合するまで待機。仮義歯を調整しながら日常生活を支え、噛み合わせ・発音・見た目の微調整を重ねます。

STEP5|義歯製作・装着

印象採得、咬合採得、試適を経て完成義歯を装着。留め具の保持力(きつさ)は患者様の手指の力・生活シーンに合わせて最終設定します。

STEP6|メンテナンス

定期検診で粘膜の状態・噛み合わせ・留め具の摩耗をチェック。必要に応じて消耗部品を交換し、装着感をキープします。

歯科衛生士によるケア指導。義歯の清掃方法や取り扱いを丁寧にレクチャー(医療法人a-live)
装着してからが本当のスタート。清掃のコツや保管方法を一緒に確認します。

費用と期間の考え方:無理のない最適解を

費用はインプラント本数・アタッチメントの種類・義歯の素材などで変動します。固定式より本数を抑えられる設計が多いとはいえ、維持装置の摩耗交換などランニングの視点も大切です。
見積は項目別に提示し、「どこにコストをかけ、どこは抑えるか」を患者様と相談しながら決めていきます。治療全体の段取りは、治療の流れもご参照ください。

 

長く快適に使うためのコツ(今日からできる4つ)

  1. 定期検診の“仕組み化”:半年〜1年の来院ペースをカレンダーに固定。留め具の摩耗を早めに発見。
  2. 清掃道具の“自分最適”:義歯用ブラシ、超音波洗浄器、保管用ケースなどを生活スタイルに合わせて選ぶ。
  3. 噛み合わせ・舌側の「当たり」チェック:小さな違和感は早めに微調整。発音や食べづらさの改善につながる。
  4. 習慣づけ:就寝時の取り扱い、朝晩のルーティンを“無理なく続く”形に整える。

留め具の保持力は、「きつ過ぎる」と着脱が大変になり、「ゆる過ぎる」と外れやすくなります。スタッフと一緒に最適点を探りましょう。

患者様対応を担当するスタッフのポートレート(医療法人a-live)
お困りごとは何でもご相談ください。チームでサポートいたします。

よくあるご質問

Q. どのくらいの本数が必要ですか?

下顎2本、上顎4本が目安です。骨量・粘膜の厚み・清掃性・ご希望の装着感を踏まえ、最適な本数をご提案します。

Q. 自分で取り外せますか?

はい。就寝時や清掃時に患者様ご自身で着脱できます。外出先でもケアしやすいのが利点です。

Q. 固定式(ブリッジ型)と迷っています。

最優先事項(固定感か、清掃性か、コストか)によって適した方法が変わります。比較表でご説明しますので、初回相談でお悩みを共有してください。

Q. 手術が怖いのですが……

恐怖心が強い場合は、静脈内鎮静法の併用が可能です。麻酔の専門医が体調に合わせて管理します。

まとめ:外れにくさと清掃性、その“ちょうど良い”バランスを

インプラントオーバーデンチャーは、外れにくさ・よく噛める・清掃しやすいという3つの価値をバランスよく満たしやすい治療です。
固定式と比べて本数を抑えやすく、費用や身体への負担面で現実的な選択になりやすい一方、部品交換や定期検診といった“育てるケア”が成功の鍵になります。
患者様の生活スタイルと価値観に沿って、当院のオーバーデンチャー
治療の流れを参考に、最適な方法を一緒に選びましょう。

初めての方でも安心していただけるよう、無料カウンセリングをご用意しています。現在の入れ歯のお悩み、装着感のご希望、ご予算やスケジュールまで、丁寧に伺います。

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